アガパンサスが咲く頃になると思い出すこと。
私の実家の庭にはアガパンサスがあった。
出入りの植木屋さんが草花嫌いで
買って来て植えても
いつのまにか抜かれてしまったこたも。
でも、アガパンサスだけは
しっかりと大株が、根付いていて
毎年今頃に見事な花を咲かせていた。
理由を聞くと
「亡くなったおばあちゃんの
好きな花だから」
私が5歳の時に亡くなったので
あまり記憶はないけれど
小さい頃に遊んでいて
温かい眼差しを感じたことを
おぼろげに覚えている。
私にとっては優しい人だったが
12歳年上の姉にとっては
厳しい人だったらしい。
うちの母が嫁ぐまでは
母親がわりをしていたわけで
子供の頃から家事のやり方も
仕込まれていたとか。
私の生まれる前のことなんて
私には関わりがない。
でもこの花は好きなのだ。