私は母が嫌いでした。
私は母が嫌いでした。
無神経で、気まぐれで、思い付きで行動する人
こっちの気持ちはおかまいなし
ズケズケと私の心の中のテリトリーを侵してくる
あの人がくれるのは、いつも私にとって要らないもの
欲しいものをもらった記憶がない
やることがいちいち恩着せがましくてうっとうしい
「あなたのため」、が見えている
あの人の選ぶ服はとうてい私に似合うものではなく
おばさんみたいな服ばかり
どうせならお金でくれたほうがいいのに
ただでさえ若くない母親なのに
身なりにちっとも構わない
みっともなくて学校に来てほしくなかった
よく考えてみると
母に嫌われたくなくて
私は、母のすることに「いやだ」と言えていなかった
だから、私が嫌がっていることが
母にはわからなかった
もしかしたら
ただそれだけのことだったのかもしれない
最近になってやっとそう思うようになった
本当は大好きだから
自分のことを誰よりもわかって欲しかった
ただ、それだけ
な~んだ、そうだったのか